台湾リバイバルミッション2012

大会はまず、中山基督長老教会の主催によるウェルカムパーティーで幕を上げました。台北国際ホテルでの円卓を囲んだ夕食会はなごやかで、あたたかい雰囲気の中で運ばれました。台湾の方々との出会いは、そのときはじめてだったにもかかわらず、随分前から旧知の仲だったような思いが心の中を駆け抜けていったのは、私だけではなかったと思います。
 1972年から日本と台湾の国と国の交流は、断絶しています。しかし、どの国よりも民間同士の交流は活発に行われていると聞きます。「大好きな国ランキング」というのがありますが、台湾での第一位は日本です。日本での第一位もまた台湾です。知らなかったことですが、相思相愛の間柄ということになります。
 その晩の聖会は力強い賛美とメッセージでスタートしました。台湾の教会は「賛美する教会」と言われますが、賛美する会衆の一人一人の笑顔は印象的でした。スペシャルゲストのAsiahさんのことばを大切にしたさわやかな賛美もまた心の中にしみこんできました。どの集会も、会衆賛美、ゲスト、メッセンジャー、通訳者、スタッフが一体となり、天国をかいま見るような集会でした。
 台湾の宝と言われている高俊明先生の歯切れのいい日本語でのメッセージは心を打たれました。若い時分に先生の講義を受けた私にとっては格別な思いでした。メッセージの途中、先生は脳出血を起こされたにもかかわらず、最後までメッセージを語り続けられました。まさに、命がけの奉仕でした。その後、すぐに手術を受けられ、今日、現在(10月3日)、一般病棟に移られリハビリに励まれるそうです。立ち上がることもでき、食事もとられているということも聞きました。驚異的な回復だそうです。日本にいる私はただただ、祈るばかりです。
 今回のミッションは多くの方々の犠牲の上に成り立っていました。特に、会場を提供して下さった中山基督長老教会はこの上ない大きな犠牲を払って下さいました。会場を無料提供して下さったばかりか、心のこもった行き届いたもてなしは、主にある兄弟姉妹の強い愛を強く感じました。「与えることは幸いです」というみことばを実践して下さいました。
 主は、今後、この二つの国をどう導き、祝福してくださるのか、大きな期待と祈りをもって臨んで行きたいと思います。